この頃の

猫のステファンは2月で5才をむかえた。年々甘えんぼうになっていてかわいくて仕方がない。夜ベッドに入ると「待ってました」とばかりに駆けつけて、ひらいた瞳孔ですりすり、モミモミしてくれる。なんとも言えない、いやしのひととき。爪を切ってあげるのを忘れていると、このモミモミタイムに傷だらけになって後悔する。

日をまたいで6月になったところだけど、5月1日でヴァイオリンをはじめて触ってから1年が経った。先生のおすすめで購入したスズキの教本の2巻に載っている、リュリのガヴォットを練習している。教本についているCDで聴いて、いちばんやりたいと思っていた曲。チャレンジできるのはずっと先だと思っていたけど、もうできてうれしい。何時間も掛かっていた譜読みも、思ったよりは成長していてうれしい。さらにきょうは先生が白いとうもろこしをくれて、うれしい。

会えない人のことを色々と考えることがある。ときどき思い返すひとは、わたしが電話をしたからといって、後悔する結果になるようなことはない。それなのにただなんとなく、わたしに時間をさかせることに気が引けて、連絡しない期間がついつい伸びてしまって、そうなるとなおさら、電話していいんだろうかという気になる。いいのはわかっているんだけどただ、そういう気になる。

きのうは久しぶりの友人に電話をしてみて、彼は疲れてたけど相変わらず愉快で、たくさん笑った。楽しかった。わけあって、すこしひとりで思い出をたどる時間を過したあと、10年連絡をとっていなかった幼なじみに電話をしてみたりした。元気そうでよかった。もし会えたらうれしい。